スナック夕子のママ、夕子です
今夜も遊びに来てくれてありがとう
昔を懐かしむのが好きなスナック夕子のお客さまなら
音楽の好みは若い頃から変わってないことに気づいていると思うし
音楽だけでなく、人の“好み”はずっと変わらないことにも気づいていると思う。
それなら今までに付き合った人もみんな似ているのでは?
どこかに共通点があるのでは?
ちょっと前だけど、中山ミポリンが離婚して新恋人とのツーショットを披露したとき
元夫と同じくナルシストぽいミュージシャンで、ミポリンの男の好みが伺い知れると言われた。
でもミポリンはそれまでも、田原トシちゃん俊彦、井上コスミックインベンションヨシマサ、野口スタイリスト強と
今に始まったこっちゃないナルシスト(イメージです)好きだった。
私は、そのミポリンのナルシスト好きは“角松敏生”から始まったんじゃないかなと思ってる!
「Rising Love」中山美穂
作詞・作曲・編曲:角松敏生
アルバム「SUMMER BREEZE」より
1986年7月発売
デビュー時、お騒がせ早熟イメージだったミポリンだけど
歌の作家陣は松本隆、筒美京平、財津和夫、竹内まりやなどなど、聖子ちゃん的カワイイアイドルと同じだった。
そんな中で角松の起用は、音楽好きのミポリン側からの指名だったらしい。
このアルバムに入っている角松作の3曲は、作詞作曲編曲とすべて角松が手掛けていて
2曲はコーラスもしているので、他の曲とは毛色が違うのがわかる。
角松といえば歌詞の世界も言動も、なかなかにナルシストである。
「You're My Only Shinin' Star」中山美穂
作詞・作曲・編曲:角松敏生
アルバム「SUMMER BREEZE」より
1986年7月発売
のちの1988年にヒットしたシングル盤とは違って、このとき16才のミポリンはまだ幼い声で、まっすぐ一生懸命歌っている。
角松はレコーディングに厳しく、ミポリンを泣かせたのだそうだ。(杏里も泣かせたらしい)
「ずっと今まで困らせてごめんね」
この歌詞を、角松は16才の女の子をイメージして書いたそうなのだが
ミポリンにはこれが“大人の女”の歌詞に思えたらしい。
角松は、困らせてごめんねっていうわがままで幼い女の子を書き
ミポリンは、困らせてごめんねっていう思いやる大人の女性を歌う。
厳しく何度もやり直しさせられ、自分のせいで進まないレコーディングに
「困らせてごめんね」などと思ったことのなかった少女は
初めて「困らせてごめんね」と思いながら歌ったのだろうか。
まっすぐに一生懸命歌ったのだろうか。
ミポリンがこの曲を好きだったことからファンからの人気に火がつき
シングルにもなったことは有名な話。
「困らせてごめんね」の感情に目覚め、その感情を歌うこの曲が好きだった16才のミポリン。
それが“大人の女”だと思った16才の少女。
“自分の世界”を持つナルシストを好きになるには、決してその世界に踏み込めないことに耐えられる私でなくてはいけない。
耐える私が好きでなくてはいけない。
ミポリンは別れた家族に「困らせてごめんね」と思いながら、新恋人も困らせないよう大人の女でいるのだろうか。
ナルシストの相手も同じくナルシストなのだ。
スナック夕子より
本日のおすすめフード <雪見だいふく>
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